原因と対策は?
【症例②】チェロ奏者の指の痛み(腱鞘炎)
【原因】弓を操作する時の力み
チェロ奏者の指の痛み(腱鞘炎)の原因は、多くの場合、以下の3つが原因となって不自然な「力み」を生んでしまいます。
弓を支える中心が親指になっている
親指を中心に弓を支えようとすると親指の筋肉が疲労しやすく、小指に近い位置にあると、小指に力が入りやすくなります。また親指で弓を抑える力が落ちるとブレやすくなるため、手首にも余計な力が入ります。
手首を小指側に倒して固定している
小指側に手首を倒して固定した状態になっていると、TFCCという関節組織に負担がかかるとともに小指の筋肉に力が入りやすくなります。(尺側手根屈筋の力を小指屈筋群が代償)
猫背による巻き肩といった演奏姿勢の崩れ
チェロのエンドピンの長さやチェロの傾き、構え方によって猫背や巻き肩が起きやすくなります。肩の筋肉が疲労しやすくなり、張って硬くなることで、上腕や前腕まで筋肉の張りが伝わり、手首の負担へとつながります。
コンディショニングサロン ハルモニアでは
対処療法的ではなく根本的な原因へアプローチします。